リクエストもいただきましたので、Dual の各モデルの大まかな特徴を書かせていただきます。
●モデル1009 (1963-65年頃)
当時の販売促進グッズらしき物に
こうあります。
「オーディオマニアはもう既にマニュアルプレーヤーに買い替えたのに、何を今更オートチェンジャーを勧めるのか?」
今でも通用する文言ですね。
ユーザーからのハガキには
Dual1009 の前のプレーヤーは
『ガラード301』や『トーレンスTD124』です と言った物があります。
こちらをご覧ください。
カートリッジは針圧1.0-4.5gくらいの物がベストマッチです。
自重が重い物や、カンチレバーが短い物と良く合います。
それと丸針の良さを再認識出来る事請け合います。
古いJAZZやモノーラル盤がメインの方に一押しです。
●モデル1019 (1965〜70年頃)
こちらは1965年から3年連続でアメリカでベストバイを取った名器です。
岩崎千明氏のレポートでお読みください。
カートリッジは針圧1.0〜4.0gくらいの物がベストマッチだと思います。
※軽針圧でもカンチレバーが細くない方が楽しめると思います。
Shure M44シリーズやM75シリーズ、スタントン、ピカリング、エンパイアのこの時代の物がおすすめです。
新旧織り混ぜてレコードを楽しまれる方にベスト!
●モデル1209(1969?-72?)
これは前出の2モデルに比べて、少し大人しい?音調でしようか。
ダンディーでエレガントなヨーロッパ調です。
もちろんガッツ溢れる2モデルと比べてと言う意味です。
アメリカンJazzよりパリのJazzが良く似合うと思います。
そう云う意味ではQUADやヨーロッパのアンプとも良く合い、オールマイティです。
※個人的に、この1209にQuad33、303、Bose301MM初期型の組み合わせが無人島?に持って行くミニマムベストです。
カートリッジは針圧0.75〜2.5gくらいの物がベストマッチ。
Shure M75 シリーズやM90番台、グラド、ゴールドリングが良く似合うと思います。
●モデル1218(1971?-73年ころ)
1209 のローマス・ハイコンタイプのカートリッジ対応モデル、と考えていただいて良いと思います。
モーター、プラッターが共通で、アームの初動感度のみが上がっています。
※アームの初動感度が軽ければ音が良い、と云うものではありません。
針圧 0.75-2.0gくらいまでの物が良く似合うと思います。
Shure M90番台シリーズを中心にV15シリーズ、M75シリーズ、ピカリングのxv15 シリーズの魅力を引き出してくれます。
1980年前後のロックやPOPSを乗りよく上手く鳴らしてくれます。
もちろんクラシックやJAZZも鳴りますよ。
1009や1019に比べると少しサラッとしています。
気軽にレコード生活!に一押しです。
●モデル1219&1229(1970-76年頃)
岩崎千明氏のレポートでお読みください。
1219 のストロボ付きが1229と考えていただいていいと思います。
きちんと整備、オーバーホールがなされているこのモデルの個体は素晴らしい音がします。
残念な事にほとんどありませんが・・・
針圧 0.75-2.0gくらいまでの物が良く似合うと思います。
適合カートリッジは、
はっきり言ってShure V15 シリーズ!
エネルギーが高域に偏りがちなこのモデルから、軽やかでワイドレンジで馬力ある再生音を引き出します。
他にはShure M90番台シリーズやADC、エンパイア、Elac 等の軽針圧でカンチレバーが細く長いタイプがおすすめです。
レコードは70年代以降の物にマッチします。
以上といったところです。
「結局どれが1番良い音ですか?」とお客様から尋ねられる時がございます。
質問を質問で返して申し訳ないのですが、
「レコードはどの年代の物が多いですか?」
「どんな音楽表現がお好きですか?」
「お使いになりたいカートリッジはありますか?」
となります。
あなたのとっての1番は
あなた自信が聴いて
あなたがお決めになる事です。
心許ない時はご相談ください。
お力になれると思います。
ご質問やご視聴等はお気軽にメッセージをください。
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