今回はヴィンテージ機器をお使いの方々へのアドバイスです。
せっかくアンプを修理してもらったのに、
また片方から音が出ない・・・
左右に音量差が生じてる・・・
ちゃんと直してくれたのかな?
直ってないんじゃないの?
そう思った時に
確認していただきたい事があります。
貴方のお使いになられている
プレーヤーやスピーカーは
本当に問題なしですか?
(もちろんアンプに問題がある事もございます)
ほととんどの方が、
さっきまでちゃんと鳴っていたのだから
(俺のプレーヤーやスピーカーに)
問題があるわけないだろう!
と思いがちです。
そして、疑念と不満を持って
修理業者に送り返しても
『こちらではちゃんと鳴ってますよ・・・』
と言われる始末。
で、手元に戻って来たら、その時は鳴っている。
でもしばらくすると、また調子が悪くなる・・・
責任の押し付けあい・・・
原因不明・・・
オーディオを楽しめない・・・
腹が立ちますよね。
業者に不審感を抱きますよね
損させられた気分になりますよね
嫌になりますよね。
そして、こんな状態まで拗れちゃうと
ショップさんとの関係の修復は
ほぼ不可能です。
おまけに
不調続きのアンプも嫌になっちゃいます。
憧れのヴィンテージアンプを手に入れたのに・・・
何だかとても腹立たしい!
避けたいですよね。
修理側からも、避けたいです!
では、この様な事にならないようにするヒントをお教えします。
用意していただくのは
テスター、安物のデジタル・テスター、これです。
ポケットテスターで充分です。
※アナログテスターは今回不適切ですよ。
アマゾンやホームセンターで
数千円で買えるもので充分です。
このテスターを使い、
レコードプレーヤーやスピーカーを測定します。
特にこれらもヴィンテージ機器と言う方、
入手後、測定された事はありますか?
した事が無い方はもちろん
ちゃんとしたショップから
整備品を買ったので
そんな事はないはずだ・・・
の方まで
今現在、トラブルが起きている状況を
しっかりと確認するために
抵抗値を計りましょう。
レコードプレーヤーの時に症状が起きるなら
レコードプレーヤーの抵抗値を測りましょう。
手順としまして、
レコードプレーヤーから出ているRCAピン、
これらのプラス・マイナス間の
抵抗値を測りましょう。
※MCカートリッジの場合はこれをしてしまいますと・・・ご注意を。
次にカートリッジのピン、ここを測ります。
ヘッドシェルではありませんよ。
先程と比べて数Ω のマイナスで収まっているなら、
問題はありません。
測定時にテスターの数字がフラフラする。
テスターのリード棒を当てる度に数値が違う、
これがLRどちらか一つにでも出ていれば、
そのレコードプレーヤーは
カートリッジからトーンアーム、フォノケーブルまでの接点クリーニングが必要です。
スピーカー側は先ず
お使いのスピーカーの抵抗の公称値を
カタログやネット検索で確認してください。
※サンプルとして、JBL 4406の取説より
そして、
アンプから外したスピーカー線の抵抗を測ってください。
一般家庭用でしたら、
スピーカーの公称値を少し下回るくらいの数値が
観測されるはずです。
そして、
左右差は0.2〜0.3 Ω くらいに収まっていますか?
収まっていましたら問題はありません。
これが公称値の何倍もある場合や、
先程のプレーヤーの測定と同じ様に
テスターの数値がフラフラしてる・・・
測る度に数値が変わる・・・
何らかの接点不良やトラブルを
スピーカーとスピーカーケーブルが持っています。
と、ここまで読まれて
もう手元と目があやしくて、壊しそう
とおっしゃる方、
実際にどうすれば良いの?
どことどこにテスターを当てれば良いの?
はたまたテスターの設定はどこにすれば良いの?
と思われた方、申し訳ありません。
プロにご依頼ください。
下手に触ると、あなたの大切なオーディオ機器を
壊してしまいます。
トラブルが拡大する前に
出張チェックをご依頼ください。
Comments