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Thorens TD520オーバーホールその3 SME 3012-R

執筆者の写真: 幹雄 郷幹雄 郷

更新日:2024年11月4日

《作業内容》

⚫︎電源ケーブル断線、修正

⚫︎制御基板のコンデンサ交換

⚫︎制御基盤のICの足、コネクターをクリーニング

⚫︎オートリフト機構の電磁石コイル断線、修正

⚫︎オートリフト機構のプッシュロッドのネジ破断。取り除き交換

⚫︎オートリフト・アーム側センサー、樹脂に割れあり。溶接修正と調整。

⚫︎木製ベース、チェックと全体のクリーニング

⚫︎ダストカバーの研磨& クリーニング

⚫︎ダストカバーのヒンジ、クリーニングと修正

⚫︎ストロボ、全体に煤けている。回転数チェックがよく見えない。クリーニング

⚫︎インナー、アウタープラッター、共にクリーニング。

⚫︎プラッター軸と軸受、クリーニングと適切なオイルを注入

⚫︎ゴムマットのチェックとクリーニング


ここまでは、その1とその2 をご覧ください。


⚫︎プーリーのクリーニング

ビフォー


アフター

そして、クラッチ機構の交換

回転が遅いから・・・と言う理由で、ここに注油されてた個体がありました。


モーターの軸に注油されたつもりなのでしょうけど、ここはクラッチ機構です。余計に滑って遅くなってしまってました。


⚫︎サスペンションの3点ワイヤーの調整

これは最後の最後、カートリッジをつけて、レコードを乗せての調整。


続いてSME 3012Rですね。

⚫︎トーンアームのクリーニング、

ビフォー

けっこうサビが浮いています。

ナイフエッジ上の三角帽子?を外してみれば・・・

見事な汚れっぷり!

バラしてクリーニングとサビ取り

その途中

仮組

配線と導通の確認。

今回は配線の被覆に劣化が見られず、助かりました。


⚫︎インサイドフォース・キャンセラーの糸、交換

こことゴムベルトは定期的に交換が必要ですね。


⚫︎SMEのベースゴム、交換

これの交換は

ネジの締め過ぎに注意!


取説にも程よく締めろ と書いてあります。


今回交換したパーツ達


この後、オートOFF(ESOS機能)の位置調整。


これが意外とコツが要るんですねぇ。


販売されてる個体で

『センサーの樹脂パーツの破損が原因で、

ESOS機能、効きません』


と、書かれてる物を見受けますが、

これが上手く使えないのはもったいない。


なので、シングル盤で曲の終わりが尻切れトンボにならないよう、調整する。


聴くのはLPオンリーだ!とおっしゃるお客様だとそこまでシビアでもなく、調整が終わる・・・


また、

終わりギリギリまで音溝があるレコードは上手く動作しないんですよ・・・


と言いたくなる気持ちも分かる。でも、それは言いたくない。


地道に調整。


そして、完成

音質チェックのYouTube動画はこちら

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