《作業内容》
⚫︎電源ケーブル断線、修正
⚫︎制御基板のコンデンサ交換
⚫︎制御基盤のICの足、コネクターをクリーニング
⚫︎オートリフト機構の電磁石コイル断線、修正
⚫︎オートリフト機構のプッシュロッドのネジ破断。取り除き交換
⚫︎オートリフト・アーム側センサー、樹脂に割れあり。溶接修正と調整。
⚫︎木製ベース、チェックと全体のクリーニング
⚫︎ダストカバーの研磨& クリーニング
⚫︎ダストカバーのヒンジ、クリーニングと修正
⚫︎ストロボ、全体に煤けている。回転数チェックがよく見えない。クリーニング
⚫︎インナー、アウタープラッター、共にクリーニング。
⚫︎プラッター軸と軸受、クリーニングと適切なオイルを注入
⚫︎ゴムマットのチェックとクリーニング
ここまでは、その1とその2 をご覧ください。
⚫︎プーリーのクリーニング
ビフォー

アフター

そして、クラッチ機構の交換

回転が遅いから・・・と言う理由で、ここに注油されてた個体がありました。
モーターの軸に注油されたつもりなのでしょうけど、ここはクラッチ機構です。余計に滑って遅くなってしまってました。
⚫︎サスペンションの3点ワイヤーの調整
これは最後の最後、カートリッジをつけて、レコードを乗せての調整。
続いてSME 3012Rですね。
⚫︎トーンアームのクリーニング、
ビフォー
けっこうサビが浮いています。

ナイフエッジ上の三角帽子?を外してみれば・・・
見事な汚れっぷり!

バラしてクリーニングとサビ取り
その途中

仮組

配線と導通の確認。
今回は配線の被覆に劣化が見られず、助かりました。
⚫︎インサイドフォース・キャンセラーの糸、交換

こことゴムベルトは定期的に交換が必要ですね。
⚫︎SMEのベースゴム、交換

これの交換は
ネジの締め過ぎに注意!
取説にも程よく締めろ と書いてあります。

今回交換したパーツ達

この後、オートOFF(ESOS機能)の位置調整。
これが意外とコツが要るんですねぇ。
販売されてる個体で
『センサーの樹脂パーツの破損が原因で、
ESOS機能、効きません』
と、書かれてる物を見受けますが、
これが上手く使えないのはもったいない。
なので、シングル盤で曲の終わりが尻切れトンボにならないよう、調整する。
聴くのはLPオンリーだ!とおっしゃるお客様だとそこまでシビアでもなく、調整が終わる・・・
また、
終わりギリギリまで音溝があるレコードは上手く動作しないんですよ・・・
と言いたくなる気持ちも分かる。でも、それは言いたくない。
地道に調整。
そして、完成

音質チェックのYouTube動画はこちら
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